日々のいろいろ

続・音楽サーバー:Raspberry Pi Zero WをVolumioで音楽プレイヤーに

2021.06.17

夫がリビングにCDを散乱させるのを防止するため(だけじゃないけど)に音楽サーバを立てたけど、数回使ってまたもとのCDプレイヤーに戻ってしまった。
せっかく時間をかけて何十枚ものCDをデータ化したというのに。

やっぱり手元のスマホやタブレットを音楽プレイヤーとして再生状態にしておかないといけないってのが使い勝手としてあまりよくはないと、何となく気づいてはいた。

それならば。

テレビとセットで買ったけどあまり活躍していないサウンドバーをスピーカーに、ラズパイで音楽再生するようにしてみたらどうだろう。
Volumio という Raspberry Pi用のオーディオ再生のためのディストリビューションがとてもよさそうなので使ってみる。

構成

スマホに音楽再生アプリをいれてメディアサーバにある音楽を再生する環境だったのが、ラズパイがメディアサーバ内の音楽をHDMIで接続したサウンドバーで再生するようになる。
手元のスマホはブラウザでVolumioの管理画面からアルバムやアーティストを選択して再生を実行すれば役割は終わりなので電話をしようが電源を切っておこうがかまわない。

もちろん、サウンドバーを設置しているリビング以外でメディアサーバーの音楽を聴きたいときはスマートフォンのアプリで聞くことができる。

サウンドバーにはウーファーもついているので音質もグレードアップ。

ラズパイ ZERO に Volumio をセットアップ

ラズパイは Raspberry Pi Zero W にしてみた。めっちゃちっちゃくてかわいい。

Volumioのサイトから、ラズパイ用のimgファイルをダウンロードしてSDカードに書き込み。
https://volumio.org/

「Win32 Disk Imager」を使ってイメージファイルをSDカードに書き込み

SDカードをラズパイに差し込んで起動すると
Wi-Fiのネットワークに「Volumio」が出てきて、直接接続できた。

接続パスワード:volumio2

Raspberry Pi Zero W には有線のネットワークアダプタがないので、初期設定はディスプレイとキーボードをつないで設定しないといけないのだろうかと覚悟していたのに、あっさりクリアしてしまった。
最近のディストリビューションは簡単だな。

volumio のアクセスポイントに接続したら自動的にブラウザがひらいて初期設定画面が表示されるので、画面の指示通り設定していく。

日本語を選択して Next
ホスト名となる unique name を入力。ここで決めた名前がvolumioにアクセスするアドレスになる。
自分の環境に合わせて選択
違いはわからないけれど フルオプションを選択した
ここで、Wi-Fi設定をする
音楽データが保存されている場所を設定
Congratulations!設定完了

PC、スマートフォンから接続

ブラウザのアドレスバーにvolumioのアドレスを入力して接続してみる。

http://[セットアップ時に設定したホスト名].local

WindowsPC、iPhoneからはすんなり接続できたけど、Androidタブレットでは名前解決をしてくれないみたい。
どうやらAndroidはローカル環境の名前解決をしてくれないものらしい。

https://gato.intaa.net/archives/12382

仕方ないのでAndroidタブレットからはIPアドレスでアクセスする。
IPアドレスは、PCでvolumioに接続できていれば、ネットワークの設定画面で確認できる。

左メニュー〔設定〕→〔ネットワーク〕

DHCPの割り当てアドレスが忘れたころにうっかり変わってしまうと嫌なので、ルーター側でIP固定割り当ての設定をすることにした。

eo光多機能ルーターの管理画面で、DHCP固定割当設定を開いてRaspberry Pi Zero W のMACアドレスと上で確認したIPアドレスを登録する。

eo光多機能ルーターではDHCPの割り当て状況を確認する機能がなかったのでMACアドレスを別の手段で確認する必要がある。

一番簡単な手段として、WindowsPCに入れているセキュリティソフト、ESETの管理画面でネットワーク内の機器が確認できる。

ESETの設定画面

こんな感じでネットワーク内の機器が見えるので、volumioを探してクリックすると詳細が表示される。

以上、思った以上に簡単にラズパイオーディオプレイヤーが完成した。
volumioでWeb ラジオも聞くことができる。
おまけで AirPlay でサウンドバーを iPhone のスピーカーにすることもできる。使い道は今のところないけど。


volumio memo

デフォルトユーザ:volumio
パスワード :volumio
rootパスワード:volumio

SSH設定:設定画面にアクセスして SSHENABLE に設定する
設定画面URL: http://[セットアップ時に設定したホスト名].local/dev/

cron は入っていないので使う場合はインストールする
$ sudo apt-get install cron

追記

ルーターでのIPアドレス固定割当がなぜか機能せず、アドレスが変わってしまう。eo光のルーターがダメなのか、Raspberry Piのせいなのかわからないけど、一番使うのがAndroidのタブレットなので、IPアドレスは固定で割り振ることにした。

アドレスの固定割当もvolumioの管理画面からできる。

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